スコティシュフォールドは、スコットランド地方が発祥の猫で丸いお顔と垂れた耳が特徴の愛らしい猫です。 スコ座りという独特な人間のような座り方をする猫もいますが、垂れた耳とこの座り方はスコティシュフォールドの特徴とされています。
スコティシュフォールドの性格
外見と同様に愛らしい性格の猫種でマイペースな性格です。運動量もそれほど必要としてはいないですが、部屋中を走り回ることもある元気な猫が多いです。食欲もあるので気をつけないと肥満になりやすいので注意が必要です。
スコティッシュフォールドの日常ケア
スコティッシュフォールドは遺伝的に病気にかかりやすく、特徴の垂れ耳は遺伝性骨形成異常の遺伝子が含まれ骨軟骨形成異常が好発します。スコ座りも痛みを軽減するためにその座り方をしていると言われています。垂れ耳は、蒸れやすいので耳の病気にもなりやすいので注意が必要です。爪切りは1~2週間に1度おこなってあげると良いです。 また、シャンプーも月に1、2回してあげましょう。スコティシュフォールドだけでなく猫全般として、尿路結石もかかりやすい病気の一つで、特に水をあまり飲む機会が減る冬になりやすいので、食事にも注意が必要です。頻繁にトイレに行く、トイレの時間が長いなどに行動に変化が現れるので注意して観察してあげましょう。 普段と違うおかしいかもという行動が見られる場合は、早めに獣医さんに連れて行ってあげましょう。
スコティシュフォールドの飼育環境
スコティシュフォールドの体重はメスで3~5kg オスが3~6kg位 体長は35~45cm位に成長します。 埼玉県の基準だとスコティシュフォールドのブリーダーの飼育施設(ゲージ)の大きさは大きいものを基準にしますので ゲージの大きさは運動スペースと一体型の場合、幅45cm✕1.5=67.5cm 奥行き45cm✕2=90cm 高さ27cm✕4=108cm 位が必要となります。 分離型の場合も 長辺が体長✕2以上 短辺が体長✕1.5倍以上 高さが体高✕4倍以上 に運動スペースとしてが分離型の長辺と短辺はケージの2倍以上 高さは4倍以上と 規定されています。この規定にあわせると結構な大きさになります。一般家庭で育てる場合にはケージに入れっぱなしの場合を除いて、こんなサイズは必要ありませんが、参考になれば幸いです。 また、猫は前後の動きよりも上下の動きを重視しますので、ぜひキャットタワー等を設置してあげてください。
スコティシュフォールドの柄と毛質
スコティシュフォールドの毛色は
①レッド系 単種レッドやレッド&ホワイト、レッドタビー&ホワイト、
②ブラウン系 ブラウン単色やブラウン&ホワイト、ブラウンタビー&ホワイト、ブラウンタビー、ブラウンタビー(キジトラ猫)
③クリーム系 茶色が薄くなった薄い黄色がかったクリーム系は優しい色合いで人気です。単色のクリームやクリーム&ホワイト、クリームタビー、クリームタビー&ホワイト
④ホワイト系 ホワイトは様々な毛色と一緒に現れていますが、ホワイト単色は珍しく人気の毛色です。
⑤ブラック系 ブラック単色やブラック&ホワイトの毛色があります。
⑥ブルー系 ブルーというよりもグレーにブルー色が混ざったブルーグレー色のブルー単色でロシアンブルーの色といったほうが通りが良いかもしれません。 ブリティシュショートヘアーの人気色のブリティシュブルーの血統が入るとこの毛色が出てくることがあります。
⑦シルバー系 シルバー単色やシルバータビー(サバトラ猫)があり シルバータビーの遺伝子にアメリカンショートヘアの遺伝子が入っていることも多いです。私達の猫舎で飼育されている母猫もアメリカンショートヘアーの母親を持つのでこの毛色が入ることが多いです。
⑧キャリコ(三毛猫)系 ホワイト・オレンジ・ブラックなどの3色で構成された三毛猫で、遺伝的な問題でオスが少ないです。
現在は様々な色合いのスコティッシュフォールドがいるので、お気に入りの毛色の猫を選ぶといいでしょう。 また猫は一般的には柔らかい毛質と思われていますが、その柔らかさは、その猫固有の毛質があり、少し硬めのものやシルキータッチのものなど様々です。そして毛の長さもショートヘアーやセミロングのものがいてそれぞれ魅力があります。
スコティシュフォールドの血統の不思議
スコティシュフォールドは、病気になりやすい血統と言われているのでそれを修正するためにアメリカンショートヘアーとブリティシュショートヘアーの血統とのMixが猫の公認団体から推奨されていていて、この2種類の猫種とのMixは雑種とされずにスコティシュフォールドとして猫の公認団体に登録されることになります。アメリカンショートヘアーの血糖が入ると活動的になり、ブリティシュショートヘアーの血統が入ると小さい頃は人懐っこく膝の上に乗ってきますが成猫になると比較的自立心が強くなるかもしれません。血統書がある猫たちはその猫の種類がもつ性格も基本的に受け継いでいるので、あなたの猫の性格とご先祖さまの血統から将来の性格を推測してみると面白いかもしれませんね。
Tags: